会社にて、評価面談に臨んだ。
実は、僕がメンバーを評価する側である。 比較的年長であること、経歴を重ねている人が別の職務を追っていること、会社が頼りにしていた人が突然社を離れたこと、などの理由から、会社もやむを得ず僕に職務を与えることにしたのだろう。 従業員である以上、よほどの納得がいかない限り、業務命令に従う。 初めてのことなので、わからないことは質問する。 受け持った今だから、くだらない質問にも付き合ってくれる。
僕が受け持つのは、年齢の若い人たちだ。 これまでの実績をうかがい、会社からのメッセージを伝え、会社への意見を承り、最後に指導する。
面談で評価する側に回ってわかったことがある。 メンバーの大半は、現状がずっと続くと思っている。 現状が好調であれば、今のままでずっといようし、今の仕事に打ち込んでいれば十分とアピールしてくる。 現状が不調であれば、いつまでもそれが続くと考え、打開を図るよう訴えてくる。
各々が考えることに口出しするつもりはない。 一方で、自分の身に置き換えると、現状がずっと続くことなど全くないのだ、ということを強く感じる。
今の仕事は、いつか終わる。 伝統芸能ではないのだ。 そして、毎年新入社員を迎えている以上、その人たちに仕事を与える必要がある。 単純でやり方の決まっている仕事は新入社員に任せ、今いる人たちにはより高度な仕事をしてもらう。 上は死んでいくし、死なないにしても愛想をつかして出ていくかもしれないのだから、そのポジションを誰かが担う必要がある。
現に、この自分が、望んでもないにもかかわらず、メンバーの面倒を見るという役割を担わされている。 自分のどこにそんな実力があるのか、と思う暇もなく、今与えられている役割を果たす能力を身に着けようと試みている。 もっと前から意識していれば苦労もないのだが、所詮そんな器用なことができるわけもない。
成長を遂げることで、新陳代謝のある組織の中に居場所を作ることができる。
その考えが会社の方向性にそぐわないものであるか確認し、なんとなく合っていそうな確信を得たので、担当しているメンバーに伝えた。 話がうまくないせいか、メンバーにはちゃんと伝わっていないように感じた。 まあ、1度言ったところで、わかってくれる人は少ないのだろう。
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